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今回は、「ミキシングのBUS」について書いてみます。
ミキシングをする際、BUS(バス)という言葉をよく聞くと思います。
BUSとは、一言で言うと、
「音の通り道」のことです。
BUSをしっかり理解しておくことで、
正しいミキシングを行えます。
通常は、音は「インプット」から入り、
トラックを通って、エフェクト処理やボリューム調整を行い、
「マスターアウト」へ流れます。
この場合、音の通り道は1本ですね。
ですが、AUX(オグジュアリー)という、
もう1本の道(BUS)を用意し、音を分岐させ、
あとで合流させる方法もあります。
この場合、音の通り道は2本になります。
よく、リバーブやディレイなど
空間系エフェクトをかける時に、
AUXを使いますね。
たとえば、「原音トラック」から「AUX」にBUSをつなげ、
「AUX」にはリバーブを設定しておきます。
すると、まず「原音トラック」を通る音は、
「そのまま、マスターアウトへ流れる音」と、
「AUXに流れる音」に分かれます。
「AUX」に流れた音は、リバーブで加工され、
そのあとで「マスターアウト」へ流れます。
その結果、「原音トラック」を通った「加工されていない音」と、
「AUX」を通った「リバーブで加工された音」が
「マスターアウト」で合流し、
「加工されていない音」+「リバーブで加工された音」が出力されます。
この設定にしておくと、「原音トラック」から「AUX」に流れる量を調整することで、
リバーブのかかり具合を調整できます。
また、複数のトラックから
1つの「AUX」へBUSをつなげれば、
複数のトラックで、1つのリバーブを共有できます。
「AUX」に流れる量を、各トラックでそれぞれ調整すれば、
各トラック別々に、リバーブのかかり具合を調整することもできます。
あるいは、複数のトラックを、1つにまとめる時にも、
BUSを意識しておく必要があります。
たとえば、バスドラ、スネア、ハイハットのトラックの出力を、
「マスターアウト」ではなく、
「AUX」にしておきます。
(この場合、AUXにリバーブはかけません)
すると、バスドラ、スネア、ハイハットの音は、
「AUX」のみに流れることになりますね。
こうしておけば、「AUX」のボリュームフェーダーを変化させることで、
ドラム全体の音量を、一度に上下させることができます。
このように、BUS(音の通り道)を理解し、
音がどのように流れているのかを把握しておくことで
いろんな設定が可能になります。
是非、BUSを意識して、
ミキシングしてみてくださいね(^◇^)ノ
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