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転調を使ったコード進行「ピボットコード」

今回は「ピボットコード」という転調を紹介します。

ピボットコードとは、転調前のダイアトニックコードと
転調後のダイアトニックコードの、共通コードを言います。

ではまず図1、図2を見てください。

図1. key=Cのダイアトニック・コード

図2. key=Dのダイアトニック・コード

図1はkey=Cのダイアトニック・コード、図2はkey=Dのダイアトニック・コードです。

この2つのkeyに共通するコードは「Em7」です。
よってここでのピボット・コードは「Em7」になります。
この「Em7」を経由して転調する方法が
「ピボット・コードを使った転調」ということになります。


実際にどうやるかというと、例えば

key=Cで

FM7 – G7 – Em7 – Am7

というコード進行があります。


ここで、ピボット・コードの「Em7」はkey=Dで考えるとIIm7になりますね。

key=Dのツーファイブにあてはめると、
Em7 – A7という進行が考えられます。

こうして出来たツーファイブを最初の進行にあてはめると

FM7 – G7 – Em7 – A7

という部分的に転調したコード進行が出来上がります。

ピボット・コードは数が少ないのですが、これだけでもいくつか転調を
することができます。

他にも探して、実際に使ってみましょう。

知らず知らずのうちに使っていたコード進行が、
実はピボット・コードによる転調だった!
という発見があるかもしれません。

次回は「転調その5(転調した時のメロディー)」を紹介します。

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