今回は「転調」の実践編です。
転調の理論についてはバックナンバーで解説しているので、
忘れた方は読み返してみましょう。
転調には大きく分けて以下の2通りありましたね。
●一時的な転調
●本格的な転調
今回はドミナントモーションを使って、「本格的な転調」を実践してみましょう。
本格的な転調ではAメロ、Bメロ、サビなどブロックごとにKeyを変えるパターンがあります。
例えば
Aメロ:key = C
Bメロ:key = A
サビ:key = C
この場合、単純にくっつけただけでも、いちおう成り立ちます。
ですがスムーズにカッコ良くつなげるにはどうすればよいでしょうか?
そうです。
答えの1つは、ブロックのつなぎ目にドミナントモーションを使ってスムーズに転調させる方法です。
ドミナントモーションとは、完全4度の進行でしたね。
例を挙げますね。
AメロとBメロのコード進行を以下のように仮定しましょう。
【Aメロのコード進行】
C – F – G – C
【Bメロのコード進行】
D – E – A ~
ここでAメロはkey = C、Bメロはkey = Aです。
この2つをスムーズにつなげるためには、Bメロの最初のコード「D」へ
ドミナントモーションするコードは何かを考えます。
ドミナントモーションは完全4度の進行なので、逆算すると「A」ですね。
ここで転調を強調させるには「A7」にしたほうがよいでしょう。
詳しくは「トライトーン」など、難しい話になりますが、
今は、「ドミナントセブンスコード(V7)は、ドミナントモーションの働きを強化できる」、
とだけ覚えておいてください。
さて、そうするとAメロはこのようになります。
C – F – G – C – A7
末尾の「C – A7」は1小節内に入れてもいいですし、別々の小節にしてもかまいません。
曲のバランスをみて決めましょう。
どうですか?簡単ですよね。
Aメロ内で A7が鳴ると「転調が来るか!?」という期待感が得られますし、スムーズにBメロにつながりますよね。
では恒例の宿題です。
以下のkeyが異なるBメロとサビを、ドミナントモーションを使ってスムーズにつなげてみましょう。
【Bメロのコード進行】
D – E – Cm7 – F#m7
【サビのコード進行】
C – Am – F – G
次回、解答を書きますね。
ではまた次回、おたのしみに~ (^o^)/~~
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