前回は弦楽器に表情を付けるために「エクスプレッション」を紹介しました。
今回はさらに表情を付けるための「ビブラート」を紹介しましょう。
「ビブラート」といわれて何を想像しますか?
カラオケなど想像するかもしれませんね。
まさにそのビブラートのことです。
これは歌だけでなく、楽器にもあてはまります。
バイオリン奏者の演奏を良く見ていると、
弦を押さえている指を小刻みに揺らしていますよね?
それはビブラートをかけているのです。
音を伸ばすときなど、そのまま伸ばすよりも
最後だけ少しビブラートをかけた方が、音に表情が出てきます。
この「最後に少しだけ」がポイントです。
最初から最後までかけっぱなしではカッコ悪いし、
音の真ん中だけかけると弦楽器らしくありません。
本物をイメージしてビブラートのかけ具合を決めましょう。
ではビブラートをかけるにはどうすればよいでしょうか?
方法は2つあります。
1、ピッチベンドを使って、小刻みに揺らす。
2、モジュレーションを使う
1のピッチベンドは本物の弦楽器と同じ仕組みですね。
実際に少しだけ音程を上下させてビブラートを作ります。
でも2のモジュレーションを使った方が全然ラクです。
モジュレーションを少しだけかければ少しのビブラート、
大きくかければ大げさなビブラートになります。
この2つのコントローラーはほとんどのシンセに付いていると思うので、試してみましょう。
DTMでビブラートを設定するには、コントロールチェンジの1番を使います。
ですがステップで打ち込むよりも、実際にリアルタイムで演奏しながら入力した方が
タイミングがつかみやすいと思います。
弦楽器をイメージして実際に試してみましょう。
次回も「DTMでのストリングス」の続きをご紹介します。
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