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【初心者向け】ミキシングとマスタリングの違いとは?失敗しないためのコツも解説!

ミキサー

今回は「ミキシングとマスタリングの違い」について書いてみます。

このテーマは以前にも取り上げたことがありますが、
混同されやすい部分でもあるので、もう一度おさらいしながら整理してみましょう。

目次

ミキシングとは?

「ミキシング(=ミックス、ミックスダウン)」という言葉を耳にしたことがあるかもしれません。

ミキシングは、複数のトラック(ボーカル、ギター、ドラムなど)を
ひとつのステレオ音源にまとめる作業です。


具体的には、以下のようなことをします。

  • 音量バランスの調整: 各楽器の音量を適切に設定し、全体がバランスよく聞こえるようにします。
  • パンニング: 各楽器の定位を左右のどこに配置するか決めます。これにより音に立体感が生まれます。
  • EQ(イコライザー)調整: 各トラックが占める周波数帯域を調整し、不要なノイズを抑えたり、音が重ならないようにします。
  • コンプレッサー: 音量のばらつきを抑えて、全体的にまとまりのあるサウンドに仕上げます。
  • その他のエフェクト調整:リミッター、リバーブ、ディレイなど、他にもいろんなエフェクトを使って音質を整えます。

ミキシングでは「各楽器が互いに干渉せず、バランスよく配置されているか」を重視します。

たとえば、ボーカルが埋もれてしまわないように中高域を引き立てたり、
ベースとキックの低域がぶつからないようにEQを調整します。

ミキシングは、リスナーに「楽器の存在感」を感じてもらうための大切な工程です。

マスタリングとは?

一方で「マスタリング」は、複数の曲をバランスよく調整する作業です。
ミキシングが終わった音源を、さらに仕上げる工程になります。


例えば、アルバムの曲順通りに音楽を聴いたときや、ストリーミング配信で聴いたとき、
各曲の音量や音質がバラバラだと、違和感がありますよね?

音楽を、どの再生環境でも心地よく聴こえるように調整することがマスタリングの役割です。

具体的には、以下のようなことをします。

  • 音量の統一: アルバム内やストリーミング配信などで、各曲がほぼ同じくらいの音量で再生されるように調整します。
  • 音質の補正: 各曲がほぼ同じくらいの音質で聞こえるよう、コンプやEQなどを使って調整します。
  • フォーマットの最適化: CDやストリーミング配信など、目的に応じたフォーマットのファイルに変換して仕上げます。CDならばWAVやAIFF、配信ならばmp3やAACが主流ですね。

ミキシングのよくある失敗例と対策のコツ

では次に、ミキシングのよくある失敗例2つと、その対策法を紹介します。

他の楽器に音が埋もれてしまう

特にボーカルやメインメロディが、他の楽器に隠れてしまう現象です。

これを防ぐには、パンによって定位を分散したり、音量バランスを調整したり、
EQを使って周波数帯域が重ならないようにします。


例えば、ギターとボーカルの両方が中音域でぶつかっている場合、
EQを使って、ギターの中音域を少し削ることでボーカルが際立ちます。

また、すべての楽器を中央に配置すると、音が平坦に聞こえます。
パンニングを活用して、楽器の配置を左右に広げましょう。

そして、必要に応じて各楽器の音量バランスを調整してみてください。

過剰なエフェクトをかけてしまう

リバーブやディレイをかけすぎると音がぼやけます。
エフェクトは控えめに、必要な部分だけに使うのがポイントです。

特に、ヘッドホンだけ、またはスピーカーだけでミキシングしていると、
エフェクトのかけすぎに気づかないあことがあるので気を付けましょう。
できるだけ、いろんな環境でチェックするのがオススメです。

マスタリングのよくある失敗例と対策のコツ

マスタリングも、よくある失敗例があるので、
失敗例3つと、その対策法を紹介します。

音圧を上げすぎてしまう

マキシマイザーやリミッターというエフェクトで音圧を上げすぎると、
迫力は出ますが、音が潰れてしまいます。
音圧の上げすぎに気を付けましょう。

EQ(イコライザー)補正を大げさにやってしまう

ミキシングに問題があった場合、それをマスタリングで無理に修正しようとすると、
音が不自然になります。
ミキシングの段階でできるだけ仕上げておくことが大切です。

一貫性の欠如

アルバム全体の音質や雰囲気がバラバラになると、リスナーに違和感を与えてしまいます。
複数の曲を並べて比較しながら調整することを心がけましょう。
この時、基準となる1曲を決めて、その基準曲と比べながら調整するとやりやすいですよ。

ミキシングとマスタリングの違いまとめ

あらためて整理すると、
ミキシングは「複数の楽器やボーカルを1曲にまとめる」作業、
マスタリングは「複数の曲をバランスよくまとめる」作業です。

音楽制作では、ミキシングとマスタリングのどちらも欠かせない工程です。
それぞれの役割を把握し、完成度の高い音源を作っていきましょう(^◇^)ノ

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