今回は「裏コード」を紹介します。
まずは裏コードを説明するために、
「五度圏(ごどけん)」と呼ばれる表を紹介します。
図1. 五度圏
この図を反時計回りに見ていくと、完全五度ずつ並んでいますよね。
このように並べていき、一周すると
「五度圏」が出来上がります。
この表は、keyや調号を確認するためにも使えますが、
裏コードを確認するためにも使える、便利な表です。
この図に照らし合わせて、裏の位置、
つまり中心を挟んで向かいの位置が「裏コード」です。
例を挙げると、
「C」の裏は「F#」
「D」の裏は「Ab」
「A」の裏は「Eb」
となります。
インターバルで言うと「増4度関係」ですね。
この「五度圏」は、とても便利な図なので
書けるようにしておくとよいでしょう。
他の使い方は今後、必要に応じて説明していきますね。
さて、この裏コードを使って何ができるかというと、
何か変化を付けたい時に、コードを「裏コードで置き換える」事ができます。
「代理コード」とも呼ばれます。
たとえば「key=C」の時、ドミナントの「G7」について考えてみましょう。
コード進行内の「G7」を、裏コード「Db7」で置き換えても、
コード進行は、バランスを保ったまま成り立ちます。
実際のコード進行で見てましょう。
・Dm7 – G7 – C
このコード進行の「G7」を裏コードにすると
・Dm7 – Db7 – C
となります。
実際に弾いてみると、バランスを崩すことなく、
意外性が出せていることが分かると思います。
このように裏コードを取り入れてみると
少し変わった響きが作り出せますよ。
いろいろ実験してみてください!
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