■わくわく作曲先生HOME > DTM、作曲、レコーディングの豆知識 > key(調性)key(調性)難易度3★★★☆☆___________ 今回は「key(調性)」について書いてみましょう。 keyという言葉を聞いたことがある人も多いと思います。 カラオケなどで音域が高くて歌えない時に「キーを下げる」というアレですね。 そもそもkeyとは何なのでしょうか? key(調性)とは一言で言うと、「『中心となる音』に関連づけられた構成」のことです。 これだけでは何のことか分からないと思うので、例を挙げましょう。 「全、全、半、全、全、全、半」という言葉を聞いたことがあると思いますが、 この「全」や「半」は「音と音の間隔」を表しています。 「半」とは半音、つまり鍵盤の「ド-ド#」など隣同士の音です。 「全」は半音2つ分の間隔です。 白鍵は「ド-レ」など、全音で隣り合っている部分が多いですね。 この「全、全、半、全、全、全、半」という並びは長調(メジャースケール)を表しています。 この並びを、「ド」を中心に並べると、「ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ」、 「レ」を中心に並べると、「レ、ミ、ファ#、ソ、ラ、シ、ド#」となります。 「ド」は「ハ、C」、「レ」は「ニ、D」などとも呼ぶので、 「ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ」という並びは「ハ長調(C-メジャースケール)」、 「レ、ミ、ファ#、ソ、ラ、シ、ド#」という並びは「ニ長調(D-メジャースケール)」となります。 つまり、どの音を中心に組み立てるかによってkeyは変わってきます。 鍵盤の白鍵は「ハ長調(C-メジャースケール)」で並んでますね。 「ハ長調の曲」とは「ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ」を中心として組み立てられた曲、 「ニ長調の曲」とは「レ、ミ、ファ#、ソ、ラ、シ、ド#」を中心として組み立てられた曲です。 メロディだけでなく、コードもこの構成音に従います。 ちなみに「keyを下げる」とは「全、全、半、全、全、全、半」という並びを保ったまま、 全ての音を下げるということです。 「ニ長調(D-メジャースケール)」から「ハ長調(C-メジャースケール)」に下げた場合は、 全ての音が同じ間隔を保ち、全音分だけ下がっている事が分かると思います。 また、長調は「全、全、半、全、全、全、半」という並びでしたが、 短調になるとこの並びは「全、半、全、全、半、全、全」と変わってきます。 同じように考えると「ハ短調(C-マイナースケール)」は 「ド、レ、ミb、ファ、ソ、ラb、シb」となります。
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